2014.06.28 Saturday
続続・大安の日にはあんぱんを食べる
変わっている。
という一言で片付けるには
ユーモラスで、大真面目で
漂う哀愁をどう受け止めたらいいのか
楽しいながらも
少し困惑が混じる読書になってしまう種類の本だ。
タイトルのとおり
「あんぱんを食べる」
日々の雑記。
おしゃれな本じゃない。
伝えたいのか突き放したいのか
よく分からない。
自費出版会では話題の人なのだけど
文章が上手なのかも
もはや分からない。
彼女が食べてる賞味期限切れのパンのように
全体的にポソポソボソボソしていて
昭和50年代あたりの食文化の空気が漂っている。
居心地が悪いわけではない。
あー。
山下敦広監督が撮ってくれたら
あのボソボソした世界観にはまりそう。
お金がないから
賞味期限切れのあんぱんを
縁担ぎに大安の日に食べる。
パンについてちょっとあれこれ言う。
たまには期限内のパンを食べる。
世の中の文句も言う。
昭和の普通の家庭みたいなでもあるな。
そんなに家の中を開けっぴろげに見せられると、ムズムズするな。
こんな梅雨の時期や、
雨の降らないカラカラの真冬に
トボトボ読んで、ホッと息つきたい本。
でもって
お決まりのように
あんぱんを買いにいきたくなる。
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