ひょんな申し出を受けて、クッキーというものを商品として作るようになって三ヶ月。初めて一週ほどお休みをいただいた。
お店からの提案はお土産になるようパッキングされていることと、値段と味の雰囲気。
お菓子屋さんを名乗っているわけでもないわたしが、いきなりお店用の定番を完成させられるわけもなく、毎週違う味を作るということで、お客さんへのサービスを補っていた。
のだけれど、値段が安いので本当に内職になってしまって、数を作れば作るほど辛い状況に。ならばと、できるだけたくさん楽に作れるレシピはなんだろう?ということに頭を悩ませるうちに、自分の作っているクッキーが全然好きじゃなくなってきた。
また、クッキーとひとくちに言っても「普通のクッキー」の定義って、すごく曖昧なことに気付く。みんなの持つクッキー感も、けっこう違う。そして、わたしは実はそんなにクッキーを買い求めるほうじゃなかったことに気付いたりもして、暫く悩んでしまった。
そこでオーナーさんと味や形や量の擦り合わせをした。
値段交渉は受け入れられなかったので、コストのことも考えると定番レシピを確定させるのに1週間はかかると思い、お休みをお願いすることに。
クッキー1つがこんなに難しいと思わなかった三ヶ月。でも、日本人が食べているクッキーの存在がなんとなく分かったし、お菓子のジェネレーションギャップというものは確実にあることも分かった(その世代の人は自分が基準だと思っています)。
クッキー、深いぜ。
そして締め切りのない今週、初めて落ち着いた気持ちで焼き菓子を買った。三ヶ月、喉を通らなかったんだよねぇぇ〜、クッキー(苦笑)。
スーパーで迷わず手に取ったのが『マクビティビスケット』。
そういえば、わたしコレといったら、コレなんでした。
チョコがけもバニラサンドもプレーンも、とにかくマクビティ。
全粒粉と小麦ふすまと小麦粉のブレンド感が、ほんとうぅぅぅに好きで。
で、でって、これビスケットじゃない??
ビスコも好きなんだけど、あれもビスケットじゃない???
あれあれあれあれ??????
そっか、わたしビスケット派なのかーーと意外な発見と結論が同時にやってきた三連休。
穏やか且つ爽やかな気持ちで、明日から新たにクッキー職人(暫くはね)として修行に励むんである。
胸張れるオリジナルクッキーができたら、友達のみんな食べてね!
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