ある年末、横浜にいる男子と刺し盛りなんかをつまみに飲んだ。
「焼きとん」というものは池袋からこっちのひとには普通の食べ物なのだけど、横浜方面では「ない」ものらしい。
ないから、わざわざ食べにくる、という。そんな年末。
一軒目の席を立つ頃に
「だから、オレ結婚できないんだなぁ〜」
とか言い出すので、二軒目は結婚問題について話し合うことになった。
さて、
結婚できるできない、というのは実際には気持ちの問題だったりするので
やっぱり「好み」とか「恋」の話をせにゃならん。
で、どんな子がいいーーのーーよーーー??と聞いみた。
「オレ、すっごい女子っぽい子がいいのよ」
ああ、女子っぽい子ね。
「分かる?女子っぽい子」
わかるよ。いいと思うよ。分かりやすい女子はいいよ。
「たとえばね、机の上にディズニーランド行ってきましたーみたいなキャラクターの文房具が置いてあるんだよ。文房具ってとこが大事なんだよ」
へー、でもなんか分かる気がする。女子と文房具。
「で、こっちに提出してくる書類に、スティッチの付箋がついてるの。え?なんでオレにスティッチ?っていう」
いいじゃん、だって可愛いもん。
「そう!それっ、可愛いからやっちゃう。それをごく普通に可愛いからってできちゃう子がいいんだなあ」
この話には、わたし、ちょっと感銘を受けました。
30もとうに過ぎた男が何を言うちょるかと思う人もいるだろうけど、結局異性と色恋の話なんてものは、バカバカしぃ感じなわけ。むしろバカバカしぃ感じがいいのよねん。可愛いじゃん(この「じゃん」は横浜人の彼に敬意を表して使用)。
と、
今年から恋の話をメールでしようぜ☆ってなったデザイナーの友達に話す。
ちょうど彼女のつくった付箋をもらったので、話した。
たしかに可愛い付箋て、ほんとに可愛い。
これが使い捨てってところが、なんとも贅沢。
わたしも女子らしく、本にペタペタ貼って、料理の勉強をするよ2011。
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