ときどき祖母の家の手伝いに行く。祖母は今年89歳。ひと月ほど前に白内障の手術をしたところ、薄暗かった部屋の雰囲気が変わった。冷蔵庫の中の雰囲気も変わった。視界が広く明るければ暮らしの色も明るくなるのだなと、その変化に驚く。
流しに2合炊きの炊飯器のお釜が水を張って置かれていた。ここ5年で祖母が御飯を炊いたのを初めて見た。
今日の仕事は買い物と料理とゴミ捨て。
すべての作業がスムーズで、この部屋の変化に追いつけないほど!
わたしのおばあちゃん、まだまだ地力があるみたい。
今日の祖母からの頼まれごとは貴金属類の整理整頓。
普段に使えるものはどれかとか、時計の螺子が巻けないとか、壊れたものがどれとどれとかね。冠婚葬祭用のパールのネックレスを修理に出してほしいのが本題のはずが、当のネックレスは行方不明。「どこにやっちゃったの?」なんて野暮なことは聞かないです。お布団の下とか書類の引き出しとか、存在場所についてはありとあらゆる場所に可能性があるのだから。いつかひょっこり出てくるのだから。ふふ。
わが祖母は大きなエメラルドとも、飴のように美味しそうなアメジストとも、もちろんダイヤとも縁がなかった様子☆贅沢に興味もないし出不精だし、カレーは甘口でも辛いから食べられないし、おばあちゃんらしいけど。そんな中、非常におばあちゃんらしくない可愛いリボンの指輪を発見。箱を縁取るレース型のアルミがとても可愛く、何度も褒めてたらお手伝いのお駄賃として頂けることに。
他のアクセサリーと比べると女の子らしいリボンの指輪は、一体誰が贈ったものなのか?誰でしょうねー。